ニュースリリース

発行:2009年9月17日

※記載内容は発行時のものです。

岡村製作所「オフィスラボ」を開設

 

株式会社 岡村製作所はこのたび、「オフィスラボ」を東京都千代田区紀尾井町のニューオータニ・ガーデンコート内に開設いたします。
「オフィスラボ」は、「クリエイティブ・オフィス※1」に関する当社の経験知、基礎研究の成果を具現化した空間です。当社独自の「アクティブワークプレイス※2」の考え方による“集中”と“交流”の空間を両立させた、ワーカーの様々な働き方に柔軟に対応するワークプレイスとなっています。
また、「ラボ」という名の通り、ここではクリエイティブワーク推進のための様々な実験・検証が行われます。お客様にご提案する空間の使い方や働き方、また次世代オフィスの研究から誕生した新しい家具やICTツール、照明システムを数多く導入しており、「勧める前にまず試してみる」という考えのもと実際に自らが使い体験することで知見を得て、さらに発展させていくことを目的としています。

“交流”の場の中心「オフィスガーデン」


「次・オフィス ライティングシステム」を用いたワークスペース

「オフィスラボ」施設概要

【所 在 地】 東京都千代田区紀尾井町4-1
ニューオータニ・ガーデンコート内
※原則として一般公開しておりません。
【 面 積 】 710平方メートル(約215坪)
【ワーカー数】 約60名

※1クリエイティブ・オフィス
組織や個人がその創造性を最大限に発揮するための働き方に適した場を指します。現在、経済産業省と(社)ニューオフィス推進協議会を中心に、「クリエイティブ・オフィス推進運動」が展開されています。

※2アクティブワークプレイス
「クリエイティブ・オフィス」に基づいて、岡村製作所が独自に提案している考え方。
ビジネスの新しい価値を生み出す源泉は、いつも「人」です。ワーカーが個人レベルで思考をじっくり整理し、集中して作業する。そして、ワーカー同士が交流し、一人ひとりが持つすばらしい発想や知識を共有しながら、アイデアを発展させていく。この“集中と交流”の2つのプロセスを繰り返し、より高い次元へとスパイラルアップすることで、アイデアはかたちになり、個人とチーム、そして組織はその質を高めていきます。

<知識創造活動を支援する9つの場>
ナレッジワーカーのワークスタイルは、(1)「アイデアを出す」→(2)「アイデアを検討する」→(3)「アイデアをまとめる」の3つのプロセスがあり、それらはひとりで(集中)、あるいは周囲に居合わせた人やプロジェクトメンバーとともに(交流)行われます。
このような“集中と交流”の知的活動を支援する場づくりがオフィスには必要となってきます。よって、「アクティブワークプレイス」では下図のような9つの場を定義しています。

知識創造活動を支援する9つの場


―「オフィスラボ」の特徴―

「オフィスラボ」のコンセプトは“Link Up”。人と人、人と情報・気持ちの繋がるワークプレイスを目指しています。
ここではデザイナー・研究員・営業と、職種、ワークスタイルの異なるワーカーが集まって仕事をしています。これら3部門のワーカーが積極的にコミュニケーションやコラボレーションを図れるよう、交流エリアのスペースを出来るだけ大きく確保しました。特に、見晴らしの良い窓一面に向かってコラボレーションスペース「オフィスガーデン」を設けており、リラックスして話のできるソファや自由に移動できる家具を配置しています。また、「アクティブワークプレイス」を推進するため、営業職を中心にマネージャーやリーダークラスを含めた6割のワーカーの自席をなくし、徹底的なペーパレス化も行っています。

「オフィスラボ」では、「アクティブワークプレイス」の実践として、その考え方に基づく9つの場を具現化しています。以下に特徴的な空間をご紹介します。


“集中”の場


・「発想する場」

ナレッジサロン:「発想する場」
ここに来れば気分転換ができ、一人で無心になれる。オフィス内にそんな場所があれば、思考がクールダウンし、リラックスすることができ、ふとアイデアが生まれることもあります。
煮詰まった状態の頭をニュートラルに戻し、新しいアイデアや企画の発想を得ることができる空間です。

・「加工する場」

ワークスペース:「加工する場」
いちばん長くいる場所、それはデスクワークを行う自席です。アイデアを検討し、まとめる作業に最適で心地よい場所であってほしいものです。
「オフィスラボ」では、デザイナーが自席として使用するワークステーションと、営業職がフリーアドレスで使う長さ9.6mのワークテーブルを設置しています。集中して作業に取り組むことができるよう、「次・オフィス ライティングシステム」を用いて快適な照明環境を創出しています。

・「仕上げる場」

プロジェクトルーム:「仕上げる場」
意識を集中させ、徹底的に仕事と向き合いたい。周囲から仕切られたプロジェクトルームは、一人、またはプロジェクトのパートナーと二人でこもって集中するための理想的な空間です。身体を落ち着け、じっくり思考をめぐらせると、漠然としていたアイデアが次々とかたちになっていきます。


“交流”の場 ~まわりの人と


・「ヒントをもらう場」

ナレッジカフェ:「ヒントをもらう場」
休憩しているときは気持ちが解放されるものです。短時間、コーヒーを飲みながら一人で思考を整理したり、お菓子をつまんで立ち話をしたり、あるいはソファでくつろぎながら語り合ったりと、「オフィスのカフェ」は新しいヒントを生むための充電場所となります。

・「特ダネを仕入れる場」

デザイン工房:「特ダネを仕入れる場」
偶然通りかかった時にも、手軽に情報交換ができるスペースがあれば、さまざまな部署からワーカーが集まる「マグネットスペース」になります。ホワイトボードでピンナップやメッセージを書き込めるようにしておけば、タイミングを逃さず短時間の知的交流や情報収集が可能になります。

・「見てもらう場」

オフィスガーデン:「見てもらう場」
一度まとめてみたアイデアは、ちょっと人の意見を聞いてみたいものです。アイデアが冷めないうちに、周りの人たちに声をかけて集まってもらう。そして打ち合わせたらすぐに自席に戻って作業に復帰。自席のすぐ近くで、いつでも思い立ったその時にクイックミーティングができる場所があると便利です。


“交流”の場 ~メンバーと


・「ネタ出しをする場」

立ち会議ルーム:「ネタ出しをする場」
自由なアイデア出しをしたい。スピード感のある打合せをしたい。そんなミーティングには、立ったまま、もしくは座面の高いスツールに腰掛けて打ち合わせできる場が最適です。ハイカウンターの広い天板の上にたくさんの資料を広げれば、見やすく、比較・検討もスムーズです。また、立ち姿勢は人同士の距離や位置関係を調整しやすくなることから、フランクな雰囲気が生まれ、忌憚のない意見交換にもつながります。

・「討議する場」

ミーティングルーム:「討議する場」
この場での検討が、プロジェクトの方向性を決める。そういった場合、ワーカー同士のコラボレーションを円滑に進めるには、場の設定やツールの使い方、ファシリテーションが重要となります。LCDモニターやホワイトボードなど、すぐに映したり書いたりできるツールを臨機応変に用いることで、互いに持っている情報を示しながら漏らすことなくすべてを検討できる環境を整えます。

・「合意する場」

プレゼンテーションルーム:「合意する場」
企画の最終段階、プロジェクト関係者が集まっての確認会議。そんな収束会議の場には、集中力を高め、オフィシャルミーティングとしての雰囲気を盛り上げる上質な家具が相応しいです。質の高い空間が、全員が一つのことに集中して討議できる一体感が形成され、会議を、人を、活性化させます。

「オフィスラボ」で行う実験・検証項目のご紹介

【1】知識創造活動の行動分析:「人員位置情報検知システム」による効果測定

「人員位置情報検知システム」(NECの赤外線を用いた位置管理システムを応用)は、“集中と交流”の場の利用状況を分析するツールです。
ワーカーが持ち歩く小型端末を用いて、ワーカーが「いつ」「どこに」いたかを記録します。「オフィスラボ」内の場所ごとの滞留人数と時間、打合せ時のワーカーの組合せなどを時系列で把握したり、ワーカー個々の移動履歴を記録することにより、知識創造活動を推進する“集中と交流”の場がどのように利用されているか、場の特性ごとにその利用実態や有効性について検証していきます。


【2】人と環境にやさしい光環境:「次・オフィス ライティングシステム」の設置・検証

次・オフィス ライティングシステム
「次・オフィス ライティングシステム」は、照明デザインの第一人者である石井幹子氏によるコンセプトを基に、石井幹子デザイン事務所、ローム株式会社との共同開発から生まれました。
体内時計による約1日周期のリズム「サーカディアンリズム」に則った照度変化や、1日の時間に合わせた色温度変化をLEDを用いてプログラミングにより自動調光し、無線でコントロールします。この調光により1日のリズムに合わせた人間にとって過ごしやすい快適な光環境を創出し、その使用効果を検証していきます。
また、小型化、長寿命、水銀レスと、環境にも配慮した照明システムとなっています。従来の天井付蛍光灯照明の1/2の電力量と、省エネルギーにも貢献します。天井に組み込まれるビル標準照明と比較して、年間3000時間の稼動で消費電力と二酸化炭素(CO2)排出量をほぼ半減します。

夏の昼頃のイメージ/冬の夕方のイメージ


【3】室内音響調整システム:「サウンド コンディショニング システム」の設置・検証

「サウンド コンディショニング システム」は、部屋と部屋とを仕切る間仕切の内部にスピーカーを設置し、独自工法により間仕切全体から指向性の少ない柔らかな特殊サウンドを発生させることで、隣室からの会話内容や音を聞き取りにくくするシステムです。(一部、間仕切表面発生音だけではカバーできない箇所は、天井用スピーカーを設置します。)スピーカーから発生する特殊サウンドは、聴覚特性に基づいた人間の耳に優しい音設計を行っているため、在室者の業務を妨害することはありません。
周りの人やメンバーと会話を交わす“交流”の場に対して、“集中”の場では静かな音環境が求められます。プロジェクトルームや会議室にこのシステムを設置することで、周囲からの音漏れが気にならなくなり、業務効率を高める快適な環境を構築することができます。

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