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オカムラ 株式会社オカムラ

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Swift スイフト

天板の高さを変えることができる上下昇降デスク。使う人の体格に合わせて、あるいは作業や気分に合わせて自由に高さを変えることができます。健康維持や作業効率の向上、集中と交流の促進にもつながる新しい働き方に導く上下昇降デスクを開発しました。

健康を促進し、働き方を変える昇降デスク

上下昇降デスクは、北欧を中心として、世界中に広がりを見せている。働く環境における上下昇降デスクの有効性に早くから着目していたオカムラでは、2014年から大原記念労働科学研究所と共同で、そのデスクによる働き方の検証を開始。座位と立位姿勢を繰り返したほうが疲れにくく、足のむくみも軽減されるなどのデータを得ていた。近年では世界的に研究が進み、作業効率や生産性の向上、コミュニケーションの活性化を促すとも言われている。新たな働き方の検証と並行して、上下昇降デスクというこの時点ではまだ特別なものであった環境を、ごく普通に使うことができる環境にするために、独自の上下昇降デスクを開発するプロジェクトが立ち上がった。

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中/大原記念労働科学研究所との共同研究風景 下/研究の結果から得られた効果

商品企画 田中 優

スムーズに、効率よく働ける環境を整備

最大の特徴は、天板の前縁を細く丸みをもたせ、なめらかな形状にした「スムースフォルムエッジ」である。パソコン作業をするときに腕への負担が少なく当たりを和らげる効果をもたらす。2015年の発売開始以降も細かなブラッシュアップを重ねた。昇降のための装置はボタン式が主流だったが、 手を添えるだけで昇降するレバー式をオリジナルで開発。オプションには、収納棚やバッグ用収納ケース、上部からのアクセスが可能なワゴンなどを揃え、天板を高く上げたときに体をかがめなくても立ったまま資料や道具を入れやすくアクセスしやすいツールを揃えた。また、パネルの素材には、遮音効果により集中できる環境をつくり、圧迫感を感じさせない優しい印象を与えるフェルトタイプを新たに加えた。

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デザイナー 山本崇之

強度や耐久性、安全面にも配慮

設計においては、デザインを尊重しながらコストを抑え、部材点数を必要最小限にまとめつつ、シンプルな構成とすることを心がけた。開発で最も難しかったのは、「スムースフォルムエッジ」だった。これまでの常識を覆す天板形状をスチール天板で作る。さらにスラントがかかった形状に加え、天板を薄く見せるために小さなR形状に表面材を巻き付ける。これまでに培ってきた技術をもってしても、試行錯誤を繰り返し、量産化のめどが立った時には嬉しさがこみ上げてきた。ほかにもケーブル類をコンパクトに収める工夫や、強度や耐久性、安全面に配慮して検知装置付きのシステムを採用するなど、設計面でも一般的なデスクと異なるさまざまな苦労があり、それをひとつずつクリアしながら完成まで導いていった。

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上・下左/品質管理のための試験 下右/加工形状の確認

設計 崎本隆之
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