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オカムラ 株式会社オカムラ

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PARKWORK パークワーク

PARK WORK(パークワーク)はいわゆるリフレッシュエリアではなく、リアルな公園のように各自が思いのままに、赴くままに自由に過ごすことができる多目的な場を作ります。健康を保持・増進する7つの行動を誘発し、ワーカーが健康になるためのオフィスづくりを可能にします。

ワーカーが健康になるための仕掛けをつくる

経済産業省が推進する健康経営®。2015年初年度は企業価値向上の側面が強く感じられていたが、2020年9月に経済産業省から発表された「健康経営の推進について」では新型コロナ禍におけるテレワークがワーカーに与える影響を調査し、身体的な影響に加え、メンタルヘルスに対してのケアも大きく取り上げられるなど、ワーカー視点に立った健康の重要性が改めて注目されている。経済産業省では「従業員の健康づくりは、企業の存続と成長のための投資」と位置づけ、各企業へ取組みの重要性を訴えている。健康経営オフィスを定義し、健康を保持・増進する7つの行動をオフィス内で日常的に誘発させることが重要と説いている。パークワークは7つの行動を誘発する仕掛けを提供する。※「健康経営」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です。

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上段:ニューヨーク・セントラルパーク  下段:健康経営のメリットと好循環を生む仕組み、健康を保持・増進する7つの行動

少ないアイテムで簡単に。組合せ自由自在。

「健康を保持・増進する7つの行動が行われる場所ってどんな場所だろう?」思いを巡らせ、辿り着いたのがニューヨークのセントラルパークだ。普段は高層ビルの中で一生懸命働いている人達が一時の安らぎを求めて集まる場所。運動したり、食事をしたり、休憩したり、たまたま出会った人とおしゃべりしたり・・・。7つの行動が行われる場所はここしかない。これをオフィスに実現できれば、健康経営を象徴する場所になるに違いない。そう確信したところから、パークワークの開発はスタートした。 公園には高低差があり、木や草が植えられ、ベンチや遊具なども設置されている。そのような環境を作るには、土すなわち床から作らないといけないと考えた。その発想から生まれたのがベースユニットだ。ベースユニットは幅と奥行きを900mmに統一したことで制約なく自由なレイアウトが可能になった。高さは220、450、670mmの3種類とすることで高低差を演出。ベースユニットは高さ違いも含めてわずか9種類のみだが、この9種類の組み合せによって、多種多様なレイアウトが可能になっている。

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上段:初期のアイデアスケッチ  下段左:基本の9つのベースユニット  下段右:ベースユニットの組合せでできる空間例

簡単にイメージを作成できるスタイルプランナー

単体ではなく、組み合わせて使うことが前提となるパークワークでは、レイアウトした時のイメージをより具体的に理解してもらう必要がある。そこで用意したのがスタイルプランナーだ。レイアウトを3Dイメージで表現し、全方向から確認できるようした。サイズやカラーはもちろん、平面図では把握しにくい高低差もきちんと確認できる。レイアウトを実現するのに必要なアイテムリストも自動的に抽出される。健康に働いてもらいたい思いが、サポートツールにも反映されている。

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スタイルプランナー

各自が思い思いに過ごすためのアイデア

パークワークでの代表的な過ごし方をFocus(集中)、Collaboration(交流)、Interval(気分転換)という3つのシーンで提案したが、過ごし方に制約はないと考えている。働きながらも運動や休憩、食事といった行動に違和感なく取り組めるような環境とした。 健康は従業員はもちろん、企業にも多くのメリットをもたらす。だがそれを強制するのは、そもそも健康的ではないと開発チームは考えた。前述の経済産業省のレポートにもあるように、フィジカル面に加えて、メンタル面の健康というのもワーカーにとって大切な要素だからだ。それぞれが思いのままに、赴くままに過ごすことで健康に過ごすことができる。パークワークがそういう場になってくれることを願っている。

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上段:パークワークが実現する3つの代表的なシーン 集中、交流、気分転換  下段:使い心地の確認

PARK WORK 開発チーム

企画:田中優
デザイン:桂木大輔
デザイン:伊藤将
設計:並木忍

900×900mmの箱を並べて連結する。一見単純に思えますが、高低差あり、クッションや人工芝あり、パネルやパーゴラなどのオプションもあり、という難解な条件の中でこの仕組みを実現するのはとても大変でした。最終的にベースユニットはパーティションの構造を活用することでなんとか形にすることができました。パーティションはパネル同士の連結や化粧パネルの取り付けに特化した構造になっているため、ベースユニットに必要な条件とベストマッチだったのです。 全く関係ないと思っていた技術が別のところで活きる場合もある。それをリアルに体験できた開発でした。今後も広い視野で様々な技術を組み合わせながら、ユニークなプロダクトを作り続けていきたいです。

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