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オカムラ 株式会社オカムラ

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make with オカムラのものづくり 02 デザイン

感性の具現化―アイデアや構想をカタチにしていく

企画構想をもとに、デザイン画の作成、模型や試作での検討、素材や機構の開発など、プロジェクトメンバーと協働しながら具現化していきます。

意匠

企画部門で練られた構想をもとに、フレーム、脚部、背、座、機構部分といった製品の骨格となる部分を、全体の調和を考えながらデザイン画に起こしていきます。その手法は、スケッチ、原寸図面、CAD、模型など、さまざま。新しい素材や技術開発にも積極的に挑戦し、デザインを創りあげていきます。

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CMF

CMF部門では、色・素材・仕上げの視点から提案を行い、デザインの統制を図ります。家具の開発では、時代の潮流や市場の動向を写真や言葉に置き換えたイメージボードを作成し、それをもとに時代性を反映させたCMFを提案します。 CMFとは、サーフェイスを構成するColor、Material、Finishの3つの要素のこと。

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再考

プロジェクトメンバーと意見を交わしながら、問題点や改善点の洗い出しを行います。デザイナーはそれを受けてデザインを練り直し、模型を製作して立体物での検討も行い、プロジェクトが目指す方向に向かってデザインを昇華させていきます。

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試作

製造部門には、デザインの検討や強度試験のための模型や試作品をつくる試作職人がいます。メッシュ素材を試作のフレームに張るのは、熟練した技術をもつ専門の職人が手作業で行います。生地の種類や方向によって伸縮率が異なる複雑な性質をもつので、アナログですが手作業でないとつくり出せないからです。機能面や美しさも含めて試作を繰り返し、細かな調整を図っていきます。

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モックアップの検討

完成した試作品をもとに、企画とデザインの担当者と工場の各部門の担当者によって製造についての検討を行います。使用する素材をはじめ、部品の数や種類、構造や機構部分を決定し、製造や組立についても検証します。デザインはこれを受けて、再度、見直しを図っていきます。

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解析

製品強度の検証は、コンピュータによる解析と専用の試験機による模型や試作品を使った試験の2つの方法で行います。特にイスは体が直接触れるものなので、実際に座って確かめることを大事にしています。イスの検証では、木枠やスチールパイプなどで最終形状を再現した試作をつくり、人が座って感じるたわみや衝撃をデータ化して分析します。

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製造面の検討

製品が完成する数カ月ほど前から、製造部門では工場での製造の流れと組立の構想を練っていきます。すべての部品の数や種類、本体の構造や機構を熟知して、短時間で効率よく組立てられる方法を考えます。特に調節レバーなどの機能部品が多く取り付けられたイスは、機構部分が細かく複雑なので念入りに検討します。

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