Okamura Design Space R

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第15回ポスター画像

タイトル「Cloud of Thoughts」

 オカムラデザインスペースR(ODS-R)は、「建築家と建築以外の領域の表現者との協働」を基本コンセプトに、毎年1回7月に開催して、これで15回目になります。一人の建築家(企画建築家)を選び、「いま最も関心があって、挑戦してみたい空間・風景の創出」をお願いしますが、目指すのは建築家の個展ではなく、建築家ともう一人の表現者(コラボレーター)が協働することによって初めて可能になる新しい空間・風景づくりです。
 今年は、企画建築家を、ロサンゼルスと仙台を拠点として世界的に活躍している、UCLA教授でもある阿部仁史さんにお願いしました。阿部さんが企画として提案されたのは、新しいオフィスの頭脳というべき「会議の場、議論の場」の創出でした。新しい状況、それに関する多様な考えに対して常に開かれ、多様な意見・提案が渦巻いているような場をいかに生み出すか。強引に結論に誘導せず、いろいろなアイデアがクラウドのように集まり、多様な価値観を有する人々が相互に刺激し合うcrowdとして参加するような場をいかに生み出すか。いわば、多様なものを多様なままに実践して創造に結び付けていくような会議・議論の場を、どう建築的につくり出すか。「多様なものを多様なままに」が今回の企画の核心です。
 今年から阿部さんが取り組まれるX-Labとの連動企画を念頭においたプレゼンテーションが行なわれ、多様なThoughtsの展開をバーチャルとリアルを融合した空間として体験できる場が、オカムラのガーデンコートショールームに誕生します。
 どう立ち上がってくるか。コラボレーターに選ばれたのは、ビジュアルデザインを手掛けるWOWです。この企画展がうまく形をなせば、現代社会のさまざまな分野で模索が続く問題に有効な解が示せるのではないかと、期待しています。 (企画実行委員長/川向正人)

阿部 仁史画像

建築家阿部 仁史Hitoshi Abe(日本)

仙台とロサンゼルスに拠点を置く建築及び都市デザインスタジオ、AHA主宰。1992年に阿部仁史アトリエとして開設されたAHAは、スタジアムやコンサートホールなどの公共の大型プロジェクトから、個人住宅、家具などの小さなスケールのデザインまで様々なスケールにおける環境デザインを手がける。また、卸町での長期的な街づくりのような都市デザインやその戦略、リトル東京デザインウィークといったコミュニティイベントなど、建築の既存の枠組みにとらわれない幅広いデザイン活動を展開している。近年では、海外に活動を展開し、3Mヘッドクオーター、ウィーン経営大学、テラサキリサーチインスティテュートなどの作品がある。2007年よりUCLA建築・都市デザイン学科教授を務め、ロサンゼルスに拠点を移して現在に至る。 2017年、建築領域の拡張をリサーチするシンクタンク" X-Lab"を開設する。
X-Labウェブサイト : http://xlab.aud.ucla.edu
阿部仁史アトリエウェブサイト : http://www.a-slash.net

WOW画像

WOW

東京と仙台、ロンドンに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ。CMやVIといった広告における多様な映像表現から、さまざまな展示スペースにおけるインスタレーション映像、メーカーと共同で開発するユーザーインターフェイスのデザインまで、既存のメディアやカテゴリーにとらわれない、幅広いデザインワークを展開。さらに最近では積極的にオリジナルのアート作品を制作し、国内外でインスタレーション展示を多数実施。 作り手個人の感性を最大限に引き出しながら、ビジュアルデザインの社会的機能を果たすべく、映像の新しい可能性を追求し続けている。

開催期間 2017年7月26日(水)~8月10日(木)
平日10:00~18:00
土曜10:00-17:00(8月5日は休館)
会 場 オカムラ ガーデンコートショールーム
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1
ニューオータニ・ガーデンコート3F [地図]
TEL: 03-5276-2001
シンポジウム 「Crowd of Thoughtsbr
建築とテクノロジーの間について」
2017年7月28日(金)18:30~20:30 (定員50名)
パネラー:阿部 仁史氏 + WOW、 アンカーマン:川向 正人氏
主 催 株式会社 岡村製作所
後 援 日本建築家協会、日本建築美術工芸協会、東京インテリアプランナー協会 企 画 OKAMURA design space R 企画実行委員会
(委員長:川向正人、企画委員:芦原太郎、北川原温、内藤廣、中村喜久男)
会場風景の動画はこちら