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2015年度 特集
特集1

未来のデザイナーを育む教育現場とのつながり東北芸術工科大学の家具デザイン演習を支援

オカムラの木製家具生産拠点・高畠事業所がある山形に1992年に開学した東北芸術工科大学デザイン工学部では、各専門分野で産学連携型授業を導入。オカムラは、特別講師による講義とサポートを通じて未来のデザイナーの育成に協力しています。

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特別講師のきづくりラボ・角田知一(左端)がオカムラの「KURA(クラ)」を分解しながら構造を説明

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東北芸術工科大学ロゴ

デザイン工学部のほか、芸術学部、大学院を設置。 在学生は約2,400名。

http://www.tuad.ac.jp

東北地方唯一の芸術・デザイン系大学である東北芸術工科大学のプロダクトデザイン学科では、生活を取り巻くあらゆるもののデザインを学ぶ機会を提供しており、社会との結びつきの中で実践的なデザイン教育を行うため、企業との連携による授業にも積極的に取り組んでいます。2014年度から新たに開講した「家具デザイン演習」では、2年次の学生を対象に基本的なデザインプロセスを学ぶ演習が行われています。
オカムラはこの授業に協力し、企画およびデザインを担当する2名の特別講師が演習の導入として製品開発・調査研究 に関する講義を行うとともに、節目となる中間プレゼンテーション、最終プレゼンテーションに立会い、講評を行いました。
また、学生のレポートやポートフォリオ(成果作品集)のチェックなどを通じて、継続的に演習をサポートしました。今回の経験を踏まえ、2015年度はさらに内容の充実を図っていく予定です。
これから社会に出て活躍する学生の教育において、製品開発の実務を踏まえたデザインの視点、作業プロセスなどを伝え ることは大きな意義があり、オカムラが長年にわたって培ってきた、ものづくりの経験やノウハウを活かすことにより、未来のデザイナーの育成を支援しています。

オカムラとの産学連携授業のねらいと成果

写真

東北芸術工科大学
デザイン工学部
プロダクトデザイン学科
准教授
藤田 寿人

今回の演習テーマは、「アクティブラーナーのための家具」の提案としました。アクティブラーナーとは自ら考え行動する主体的学習者のことで、演習に取り組む学生たちに向けたメッセージでもありました。学生たちにより身近に感じてもらうために、「ラーニングコモンズ」を本学内に新設する想定としました。
オカムラさんから特別講師をお招きしたのは、「ラーニングコモンズ」に関する家具や空間の提案、書籍の発行をされているからです。もちろん、学生たちが社会との接点を感じ、自分たちのデザインが世の中にどのような影響を与え、どのようにつながっていくのかを体感してもらう、という意図もありました。
特別講師のお二人には、それぞれの視点から丁寧なフィードバックをいただき、学生たちが信頼を寄せて、より主体的に演習に取り組んでくれたのは大きな成果でした。学生たちが社会とのつながりを意識し、デザインに対する客観的視点や責任感を育む演習になったと、手応えを感じています。
今後は、学生たちのデザインを地元の産業や施設に還元するプロジェクト、大学を試験場とした製品開発など、さらにリアリティーを感じられる演習へと展開していきたいです。そして、学生、大学、企業、地域の皆さんにとって有意義な取り組みに発展させていけるよう、オカムラさんとの連携も深めていければと思っています。

  • *ラーニングコモンズ:いつでも学生たちでコミュニケーションをとりながら、よりアクティブに主体的に学習できる共用空間

「家具デザイン演習」の概要

  1. 01 演習導入
    • 特別講師による講義
    • 演習概要説明
  2. 02 調査・分析
    • 学内現状調査
    • 他大学事例調査
    • 調査報告書の作成
  3. 03 企画
    • コンセプト立案
    • デザイン要件の設定
  4. 04 意匠・設計
    • アイデアスケッチ
    • 中間プレゼンテーション
  5. 05 製作
    • 製図
    • CGの製作
    • スケールモデルの製作
  6. 06 提案発表
    • 最終プレゼンテーション
    • ポートフォリオの作成

写真 学内施設を対象とした利用者視点での調査・考察

写真 スケールモデルの製作

写真 提案発表

写真 ポートフォリオによる提案説明

演習に取り組んだ学生の皆さんの声

たくさんの気づきをもらいました

伊藤 早希さん

コンセプトがまとまらず苦労しましたが楽しかったです

田中 敦さん

「いいね!」と言ってもらえて自信になりました

成田 杏子さん

量産を考えた組み立て方や構造が勉強になりました

堀越 美優さん

写真全員で各々の作品とともに

デザイン教育の現場を経験して
―家具や空間への興味・関心の高まりを実感

写真

マーケティング本部
ソリューション戦略部
未来企画室
上西 基弘

今回、調査・分析、企画担当の立場から特別講師を務めました。演習を進めるにあたり、家具デザインの手法だけでなく本質の部分も伝わるよう、テーマや内容について藤田先生と事前に協議を重ねました。演習の中では、学生の皆さんの熱意に負けないよう、時間の許す限りアドバイスをしたり、オカムラ製品を持ち込んで説明したり と都度工夫しました。
このように試行錯誤をしながら授業を進め、最終プレゼンテーションのあと、学生の皆さんから「大学内の家具や空間への興味・関心が高まりました」と感想をいただいた時は、感無量でした。エンドユーザーでもある学生の皆さんの視点やユニークなアイデアをヒントに、さらに価値ある「ラーニングコモンズ」提案を展開していきたいです。