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森と生物多様性

(1)人間社会も生物多様性を担う一部

私たちの暮らしは、自然の恵み(=生態系サービス)なしには成り立ちません。木材や水、衣類、薬剤など直接的な資源はもちろん、水質の浄化やCO2の吸収など環境を調整する機能、自然に心が癒されるといった文化的、精神的な恩恵も、生態系サービスのひとつです。この生態系サービスを支えている生物多様性が今、急速に失われつつあります。

私たちが恩恵を受ける生態系サービスの種類

衣食住

天然繊維(綿・絹・麻)などの衣類、穀物や肉、魚などの食料、木材などの建材や炭・薪など燃料。

医薬品

動植物の成分から作られる薬、遺伝子研究による最先端医学など。

産業・経済

植物がCO2を吸収し酸素を生み出す働き、災害の軽減、飲料水の確保など。

産業・経済

農業や林業、水産業など。観光産業(エコツーリズムなど)。

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(2)森は生物多様性の宝庫

森は土壌をつくり、水を蓄え、成長している樹木は二酸化炭素を吸収します。生物多様性の土台となる植物、昆虫、動物の多くを育んでいる森は、その地域の生物多様性を支えるもっとも重要な生態系のひとつです。

原生林

一度も伐採などの人の手が入らず、本来の生態系が守られた森。現在日本に残る原生林は、屋久島、白神山地など全体のほんの一部。

天然林

自然の力で生育した森のこと。伐採などで人の手が入っていても、自然の力で更新され、保たれている森林であれば天然林と呼ばれます。

人工林

木材として木を利用し経済活動をするための森。目的に合った木を一から植え、育て、収穫するというサイクルを長いスパンで行い管理します。

里山

人が、食糧や薪などの天然林の恵みを享受し、また適度に手を加えることで豊かな生態系が保たれた場所のこと。

奥山

人があまり入りこまない深い山奥のことを、古来「奥山」と呼びます。神が棲むところとも考えられていました。

森の機能

大気中の二酸化炭素を吸収

樹木が光合成することによって二酸化炭素を吸収することから、森は地球温暖化を防止するために重要といわれています。

天然林

土壌を保全し、水をかん養する

降った雨は土に吸い込まれ、ろ過されてきれいな地下水になります。また地中にはった木の根が土砂崩れを防ぎます。

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(3)日本の森が置かれている現状

長い間、人は森や林の木を適度に利用し、また適切な手入れを施すことで森林の健全なサイクルの一端を担ってきました。しかし需要と供給のバランスが崩れたことで、その関係は急速に失われました。国土の7割を森林が占めている日本では、戦後の木材需要の急増によって森林の4割が人工林へと変わっていきました。しかし、安い外国木材が輸入されるようになったことで国産材が使われなくなり、枝打ちや間伐が行われなくなった人工林は放置されるという悪循環に陥ります。

放置された人工林

間伐が行われずに木が密集し、生育が悪く木材としての価値が下がります。地表に日が当たらず土壌の栄養も減少します。

世界の森林減少問題

海外の森林が減少し続けている主な原因が「違法伐採」。安い外材に頼らない、国産材の自給率アップが、世界の森林保護につながります。

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(4)健全な森のために私たちができること

私たちオカムラグループがACORN Act-1で取り組んでいるのは、日本の森林の多くを占める人工林を、正しく資源として活用し、育てることで正しいサイクルへと導くことです。森の木々は、100年、200年という長い時間をかけて育っていきます。そんな森の時間を理解し、「植える」「育てる」「収穫する」というサイクルが適度なバランスで行われることが大切です。そして、主伐材・間伐材を無駄なく活用することで林業の活性化、地域の活性化に貢献していきます。

植える

地ごしらえをした後、木を植えます。大切なのは郷土の樹種を植えること。土地本来の遺伝子をもった木を植えることが、地域の生態系保全につながります。

育てる

植林をした年から5年ほどは、「下草刈り」が欠かせません。木が成長してくると、混みすぎた森林は適正な密度にするための「間伐」や、無節の上質な材をつくるための枝打ちが欠かせません。

木を使って、森の経済を活性化させる

主伐によって収穫した木材や間伐によって伐採された木材は、建材や家具などに利用されます。木を上手に「使う」ことで、経済効果を生み、林業が活性化します。その結果、「植える、育てる、収穫する」という森のサイクルの健全化につながります。

収穫する

木材として収穫する作業を「主伐」といいます。木の成長量や、材として利用度の高い太さなどを考慮して収穫時期が決まります。一般にスギなどの針葉樹では、収穫までに約50年かかるといわれます。

間伐

林業で、木々の密度を調節して生育を助けるため、劣勢木や不要木など林木の一部を伐採すること。

主伐

林業において、用材等で販売するために伐期に達した木を伐ること。

間伐の種類

定性間伐

木々の性質に重点を置き、伐る木を選定して行う間伐のこと。成長のよくない木や、曲がった木などから伐採し、優良木を残すことができます。

定量間伐

木々の密度に重点を置いて、残す量のみをあらかじめ決めて行う間伐のこと。定性間伐よりも低コストですが、不良木が残り、優良木を伐採してしまうことも。

列性間伐

定量間伐の一種で、斜面の上下に沿って列状に間伐すること。選木や搬出などを手間を省くため大規模な伐採が可能ですが、木の性質は選定できません。

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