KURA

スツールになったあの木があった場所は
いまでは陽だまりになっています。

ホースロギングファニチャーのFIRST COLLECTIONとなる“KURA”は、
家具にすることが決まる前に、間伐された材を用いたため、木材として使える部分はかなり少なく量が確保できませんでした。
スギは柔らかい木材なので強度を確保することがスツールをつくるためには課題となり、
オカムラの持つスチールの技術を生かし金属材と混合のハイブリッド仕様となりました。

ホースロギングファニチャー「KURA」
寸法:W470×D409×H450mm
  • 「鞍」をイメージした、独特のフォルム。

  • U字の「蹄鉄」は、幸運のモチーフ。

  • 「馬搬」で運んだ木の証。

  • 「Afan」の焼き印を、さりげなく。

  • 三層構造で、しっかりと耐久性を確保。

  • 使用しないときはスタッキングできるスマートな収納

  • スギのぬくもりとスチールの強さを兼ね備えた、“スギ”の限界を超えたスツール

木材利用を森の健全化につなぐ、「ACORN」というアクション。

木製家具は、広葉樹などの固い木材をつかうのが主流です。しかし今回、あえて柔らかいスギ材で、デザイン性と機能性にすぐれた家具に挑みました。森林管理と馬搬のたいせつさを広く知ってもらうために、多くの人がふれられるモノにしたい。その想いを、オカムラのACORN活動act-1act-3として実現させました。
オカムラがつくる以上、デザイン性も機能性も、どちらも完成度の高い製品にしたい。幾度となく議論や検討を重ねながら、理想のカタチを追求する日々はつづきました。美しく繊細なフォルムを実現しつつ、スツールとしての強度もしっかりと確保するために。

たどりついたのは、スギだけではなくスチールを併用した、木金混合のハイブリッド仕様とすることでした。長く使ってもらうことを理想とするからこそ、品質にこだわりぬくこともまた、使命。デザイン性と品質を兼ね備えたスツールができあがりました。
「馬搬」の普及・啓発のPRにつなげるべく、馬をイメージしたフォルムとしています。欧州では、蹄鉄のカタチは幸運を呼ぶしるし。「U字型で幸運を受けとめ、やってきた幸運を逃さないように」。そんな想いを込めて、金属パーツの一部に蹄鉄のマークをあしらいました。
売り上げの一部は、森林再生に役立てます。家具づくりが、森づくりの一部になります。